【もったいない食堂物語】第4章

第4章:元岡さんとの文通
古今東西、人と人との交流方法、伝達方法にはある程度パターンがありますよね。
①直接会いに行く
②手紙を書く
③電話をする
最近では、これに加えて
④メールをする
⑤携帯に電話をする
など様々です。


新しい手法になればなるほど、
その間のタイムスパンが短くなる気がするのですが、
いかがでしょう?


例えば、会いに行くのは、一番シンプルに見えて、意外と時間がかかります。
お互いの予定を調整したり、離れている相手のところまで行くのは
そうそう簡単にできることではありません。
一方で、携帯電話なら、本人が直接捕まるし、その時話せなくても、
着信履歴が残るから、大抵の場合は掛け直してもらえることが多いです。
(一時期「ワン切り」と呼ばれる事件が起きた時は、初めての相手となかなか連絡を取ることができず、困りました、、、。)


そんな「出会い」と「交流」のパターンから考えると、
元岡さんと私の交流は特殊だったと思います。


そもそもがHPの「お客様お問い合わせコーナー」から問い合わせた一市民。
(ん、この時は「市民」でいいのかな。お客様なのかな。リサーチャーって立場で見てもらえたのかな?)
別に返事なんてしなくても、問題ないのに、忙しい社長自ら筆を取って、次々とKAORUのつたない質問に答えてくださったのです!


そして交流を続ける中で、意外と知り合いが重なっていることが次々判明!
お掃除の会とか、
志を高める会とか(笑)


メールで交換する内容(というよりも、KAORUが一方的に教えていただくこと)は、
マクロビの基礎から
お掃除の素晴らしさ、
日本人の心を思い返す書物など、
次から次へと情報があふれてくる様は、驚きです。
まるで自分専用のコーチ・メンターに出会った感じ。
惜しみなく繋いでくださる姿に、
「あぁ、また恩送りしなきゃ!」
と思わず自分に言い聞かせることに。



<ちょっと脱線>
「恩送り」
とはKAORUが心掛けていることの一つなのですが、
「恩返し」
ではなく、受けた恩を次の人にPASSすること。
というのも、KAORUは今まで、言葉で表せないくらいたくさんの方に、たくさんのご恩を頂いてきていて、今も頂いているところです!
ところが、KAORUの面倒をみてくださる方は、すごい方が多すぎて、その方に直接何かお返しするのは難しいんですね^^;
たいてい、年齢も上の方が多く、社会的地位も、ネットワークも持っていて、だからこそおしみなく様々な情報を与えてくださるのですが、、、
普段お世話になっている方に対して、お役に立てる時があるとしたら、海外に行く時に通訳するくらい?
情けない話、頂いても、頂いても、とてもそのご恩を返せません。
お礼状を何枚書こうとも、追いつかないのです!
そこで、ある時期から、下さった方に恩を返すのではなく、
自分にして頂いた事と同じことを、お願いされたらして差し上げよう、
と思っていつも言い聞かせるのが「恩送り」。
むしろ「恩贈り」という字を当てた方が正しいかもしれません。
頂いたご恩を次の方に贈ります、というイメージです。

そうすることで、隣にいる人にちょっと優しさ、思いやりを渡すことで、少しはすみよい社会になるんじゃないかなぁ。
そんな風に思って日々過ごしてます。


<脱線話終り>

じつは、この「恩送り」のエピソード、
元岡さまにもお話させて頂きました(笑)
笑いながら
「いい話だねぇ。じゃ、次はこれ」
と、また新しい出会いをつなげて下さろうとするところには、
嬉しい悲鳴をあげましたが^^;

お顔も拝見したことないのに、
いつの間にか、自分の生い立ちから、
今どうしてこういう活動をしているのか、
日々思っていることなど、
毎日交わすメールに、赤裸々に綴ってました。

それに対して、元岡さんは、
丁寧に、優しく、時に厳しくコメントしてくださり、
励ましてくださいました。
一つひとつの言葉が、
心の中にするするっと入り込んでくるんですよね。
押し付けがましいわけでも、説教臭いわけでもなく
なんだか心が素直になって
「はい、そうです。そうなんです」
と言いたくなる言葉。
人心掌握に長けてるのでしょうか!?
これは社長として、
特にサービス業で様々お客様と接する機会がある人なら
誰しも手にしたいと思う能力なのでは?

相手に心を許させる術を持っているということ。
この人を信用しよう、この人に仕えよう、と思わせる何かを持っている。
それを仮にカリスマ、と呼ぶなら、
元岡さんはかなりカリスマ性の高い人だと思います。

誰からも慕われる人ってあまりいないと思います。
私も元岡さんの一部しか存じ上げないのかもしれません。
でもメールでのやりとりや、実際にお店に行って、誰よりも働く姿を見て(その詳細はまた後日!)、
「あぁ、この方はやはり本物だ!」
と思ったのです。

本物の方から頂く本気のお言葉。
これこそ何にも変えがたい宝珠ですね。
ありがたや、ありがたや。
もったいない食堂じゃなくて
「ありがとう食堂」
でもいいくらいだ(笑)

こうやって文章で意思の疎通をはかりながら、対面までの日を楽しく過ごさせて頂きました!さぁ、次はいよいよ元岡さんとご対面、です!